小豆島のニホンザルのオスの繁殖成功に関する論文を発表しました。興味深いことに、一頭の群れ外オスがもっとも多くの子を残していることがわかりました(彼の名前はノッペリと言います)。銚子渓の職員さんと長年に渡って一緒に続けてきた調査が結実してよかったです。
石塚 真太郎/Shintaro Ishizuka
フィールドワーク・行動学・分子生物学の手法を組み合わせ、哺乳類の地域個体群について研究しています。
日本哺乳類学会2024年度大会で自由集会「瀬戸内海島嶼における哺乳類の独自性と複雑性」を企画します(プログラム)。私は小豆島の哺乳類の由来や歴史について紹介します。島の哺乳類の生態や進化に興味のある方は、ぜひお越しください。
福山大学生命工学部生物科学科の講師に着任しました。地の利を生かして瀬戸内の哺乳類研究を盛り上げていきたいと思います。
小豆島の猿団子の形成ダイナミクスに関する国際共同研究の様子を四国新聞さんに取り上げていただきました。詳細はこちら。
小豆島の哺乳類2種(ニホンザル・ニホンジカ)の分子系統地理に関する論文を発表しました。両種はともに本州由来であるという点で共通する反面、現在の遺伝的多様性は両種で大きく異なるということがわかりました。初のシカ(+サル)論文です。
私が研究を続けている野生ボノボの調査地より、"Bonobos and People at Samba: 50 Years of Research"が出版されました。私は"Within- and Between-Group Kin Structure of Wild Bonobos in Comparison to Other African Great Apes"の章を執筆し、ボノボの集団内・集団間の遺伝構造やその社会との関わりについて論じました。
第39回個体群生態学会大会でポスター発表を行いました。演題は「イノシシ島嶼個体群の生成・拡大プロセスー香川県小豆島を例に」です。
科研費・学術変革領域研究Bのプロジェクト「コントラリアン生物学」で講演しました。動物の行動多型の意義を考え直すきっかけになり、楽しく議論させていただきました。
日本哺乳類学会2023年度大会 100周年記念沖縄大会でポスター発表を行いました。演題は「瀬戸内東部域におけるイノシシの島嶼への生息拡大プロセスの検討」です。初のイノシシについての成果発表でした。
International Primatological Society-Malaysian Primatological Society (IPS-MPS) Joint Meeting 2023でポスター発表を行いました。今春に出版されたニホンザルのメス間の親和関係に関する論文(Ishizuka & Inoue 2023)の内容です。
2021年に発表した猿団子の研究に関する記事をacademist Journalさんに寄稿しました。酷暑の日が続く中で寒さ対策の話ですが、よろしければご笑読ください。
私が撮影したニホンザルの写真がInternational Journal of Primatology誌の44巻3号の表紙に使用されました。小豆島B群のアネモネとボサの娘が写っています。