フィールドワーク・行動学・分子生物学の手法を組み合わせ、哺乳類の地域個体群について研究しています。



小豆島のニホンザルのオスの繁殖成功に関する論文を発表しました。興味深いことに、一頭の群れ外オスがもっとも多くの子を残していることがわかりました(彼の名前はノッペリと言います)。銚子渓の職員さんと長年に渡って一緒に続けてきた調査が結実してよかったです。

日本哺乳類学会2024年度大会で自由集会「瀬戸内海島嶼における哺乳類の独自性と複雑性」を企画します(プログラム)。私は小豆島の哺乳類の由来や歴史について紹介します。島の哺乳類の生態や進化に興味のある方は、ぜひお越しください。

小豆島の哺乳類2種(ニホンザル・ニホンジカ)の分子系統地理に関する論文を発表しました。両種はともに本州由来であるという点で共通する反面、現在の遺伝的多様性は両種で大きく異なるということがわかりました。初のシカ(+サル)論文です。

日本哺乳類学会2023年度大会 100周年記念沖縄大会でポスター発表を行いました。演題は「瀬戸内東部域におけるイノシシの島嶼への生息拡大プロセスの検討」です。初のイノシシについての成果発表でした。

International Primatological Society-Malaysian Primatological Society (IPS-MPS) Joint Meeting 2023でポスター発表を行いました。今春に出版されたニホンザルのメス間の親和関係に関する論文(Ishizuka & Inoue 2023)の内容です。