小豆島のイノシシがどのように瀬戸内海を泳いで島に侵入・定着したかを調べた論文が出版されました。イノシシを対象とした点、次世代シークエンシングを行った点で初めてで、節目の成果になりました。
石塚 真太郎/Shintaro Ishizuka
哺乳類の行動や生態について研究しています。
勤務先である福山大学より、理事長賞をいただきました。瀬戸内の哺乳類の研究を応援していただき、嬉しい限りです。
昨年Mammal Study誌に出版した小豆島のサルとシカの系統地理に関する論文に対して、日本哺乳類学会より論文賞をいただきました。これからも面白い哺乳類研究の論文を世に出せるよう頑張ります。
香川県高松市の住宅街に出没しているニホンザルについて、解説させていただきました(詳細はこちら)。サルとネコにどのような関係があるのか気になるところです。
小豆島のニホンザルのオスによるコドモへの親和行動についての論文を発表しました。オスは母親を失った孤児に対して高い親和性を示しました。
勤務先である福山大学より、奨励賞をいただきました(詳細はこちら)。これからも瀬戸内の哺乳類の面白さを発信できるよう努めたいと思います。
小豆島のニホンザルのハグを発見し、論文として発表しました。餌付けされているニホンザル集団としては初めての報告です。初めて動物の文化についても考察しました。
小豆島のニホンザルのオスの繁殖成功に関する論文を発表しました。興味深いことに、一頭の群れ外オスがもっとも多くの子を残していることがわかりました(彼の名前はノッペリと言います)。銚子渓の職員さんと長年に渡って一緒に続けてきた調査が結実してよかったです。
日本哺乳類学会2024年度大会で自由集会「瀬戸内海島嶼における哺乳類の独自性と複雑性」を企画します(プログラム)。私は小豆島の哺乳類の由来や歴史について紹介します。島の哺乳類の生態や進化に興味のある方は、ぜひお越しください。
福山大学生命工学部生物科学科の講師に着任しました。地の利を生かして瀬戸内の哺乳類研究を盛り上げていきたいと思います。
小豆島の猿団子の形成ダイナミクスに関する国際共同研究の様子を四国新聞さんに取り上げていただきました。詳細はこちら。
小豆島の哺乳類2種(ニホンザル・ニホンジカ)の分子系統地理に関する論文を発表しました。両種はともに本州由来であるという点で共通する反面、現在の遺伝的多様性は両種で大きく異なるということがわかりました。初のシカ(+サル)論文です。